京都の夏を彩る祇園祭は15日、前祭(さきまつり)の宵山期間2日目を迎えた。3連休の初日とあって、浴衣姿の観光客ら約28万人(午後9時半現在、京都府警発表)が繰り出し、祭りの風情を楽しんだ。
京都市中心部には、後祭の11基を除く23基の山鉾(やまほこ)が並んだ。歩行者天国となった四条通などでは、「コンチキチン」の祇園囃子(ばやし)が響く中、駒形提灯(ちょうちん)を前にスマートフォンで撮影する人の姿も見られた。
今夏の神事や祭事は、新型コロナウイルス禍による中止や規模の縮小は行わず、4年ぶりにほぼ全て本来の形で実施。外国人観光客の復活も見込まれることから、警察官が雑踏事故を防ぐため日本語と英語で注意を呼びかけた。
前祭の山鉾巡行は17日午前9時から。後祭の山鉾巡行は24日にある。【山崎一輝】