ウクライナで「特別軍事作戦」を続けるロシアは、スウェーデンが北大西洋条約機構(NATO)に加盟する見通しになったことに反発している。タス通信などによると、ペスコフ露大統領報道官は11日、NATO首脳会議の開催が「明確にロシアに敵対的な内容をもたらす」と批判した。
ペスコフ氏は、スウェーデンのNATO加盟が承認された場合について「フィンランドが(今年4月に)加盟した時のように(対応を)検討している」と述べた。ロシアはフィランドの加盟に先立ち、隣国ベラルーシに戦術核を配備する方針を示していた。一方、ペスコフ氏は、友好国トルコのエルドアン大統領がスウェーデンのNATO加盟に同意したことへの批判は避けた。【モスクワ大前仁】