福岡県柳川市のハリウッドワールド美容専門学校で5月、バーベキューの火が衣服などに燃え移り学生4人が死傷した事故で、県警柳川署が業務上過失致死傷容疑で学校を家宅捜索していたことが捜査関係者への取材で判明した。同署は押収した関係資料を分析し、事故原因の解明を進める。
捜査関係者などによると、同署は15日までに学校の事務室を捜索し、バーベキューイベントの企画書など関係書類を押収した。事故発生時の様子が記録された敷地内の防犯カメラ映像の分析も進めている。
事故は5月24日に発生。学校が懇親のために全学生(約470人)を対象に主催したバーベキューの最中に、教員が調理器具の火勢を強めようと消毒用アルコールを追加し、一気に火が燃え上がった。近くにいた10~20代の男子学生4人の衣服などに燃え移っていずれもやけどを負い、うち18歳の学生が6月6日に敗血症性ショックで死亡した。【佐藤緑平】