ドナルド・トランプ前米大統領(76)が在任中に入手した機密文書を違法に自宅へ持ち出したとして起訴された事件で、文書の中には米国の核兵器に関する情報も含まれていた。南部フロリダ州の連邦地裁が9日に開示した起訴状で判明した。
起訴状によると、トランプ氏が持ち出した大量の機密文書の中には、米国の核計画のほか、軍事攻撃を仕掛けられた場合の米国と同盟国の潜在的な弱点や、外国から攻撃を受けた場合の報復計画なども含まれていた。
トランプ氏は2021年1月の退任に伴い、こうした文書を箱に詰めて南部フロリダ州の自宅「マララーゴ」に移送。宴会場▽浴室やシャワールーム▽オフィス▽寝室▽倉庫――などで保管していたという。起訴状には宴会場のステージに積まれた多数の箱の写真などが添付されている。【ワシントン鈴木一生】