米連邦最高裁は8日、南部テネシー州の名物ウイスキー「ジャックダニエル」のボトルに似せたパロディー商品の犬用のおもちゃ「バッドスパニエル(悪いスパニエル犬)」が商標権の侵害に当たるかどうかが争われた訴訟で、商標権の侵害に当たらないとした下級審の判決を取り消し、審理を差し戻した。保守派とリベラル派の判事の間で意見の隔たりが注目される最高裁だが、今回は全員一致で「ジャックダニエル」側を支持した。
判決によると、西部アリゾナ州の動物用玩具製造会社は2014年、犬がかむと音が鳴るボトル形のおもちゃ「バッドスパニエル」を発売した。ジャックダニエルに似せて、「アルコール度数40%(80プルーフ)」の代わりに「うんち度数43%(100%臭う)」と表示し、黒地に白文字のパッケージもまねた。