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視覚障害のウクライナ人夫婦 大分・別府で新生活スタート


 ロシアのウクライナ侵攻による被害を避けるため、これまで別々に暮らしていたウクライナ人の聴覚障害者夫婦が8カ月ぶりに再会し、大分県別府市で新生活をスタートさせた。受け入れ先である同市内竈の社会福祉法人、太陽の家で7日、2人は記者会見を開いた。

 夫婦は、コバレンコ・バーディムさん(51)とコバレンコ・アンナさん(55)。夫のバーディムさんは首都キーウから南西260キロの木材工場でフォークリフトの運転手をしていたが、ロシアの侵攻後は「以前から文化にあこがれていた」という日本を避難先に選んだ。2022年9月から同市に住み、法人内の作業所で就労訓練をしながら妻を呼び寄せる準備をしてきた。

 一方、妻アンナさんは、当初日本で暮らすことに不安があったといい、隣国のポーランドを経由して5月末に別府市へ。2人とも聴覚障害者のため、ロシア語の通訳者が操作するタブレット端末と、ウクライナの手話を使って質疑に応じた。

 アンナさんは「母国ではつらいことの連続だったが、今は安心して過ごせる」と語り、バーディムさんは「まずは安定した仕事ができるようになることを目指す。生活が落ち着いたら、妻と旅行したい」と話した。

 法人の山下達夫理事長は「戦災は取り残される障害者を膨大に生み出す。最も望むのは夫妻が祖国へ帰還できる状況の実現だが、それまでは別府で安心して暮らしてほしい」と気遣った。太陽の家では、あと2人ほど障害者の受け入れ余地があるという。市によると、市内には2人を含む計28人のウクライナ避難民が暮らしている。【大島透】

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