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声失ったダウン症の子から教わった幸せ 「心に届いて」父が出版


 ダウン症で最重度知的障害がある田中彰悟さん(26)=福岡市東区=の父伸一さん(53)が、彰悟さんと過ごす中での気付きや学びをつづった書籍「お父さん、気づいたね! 声を失(な)くしたダウン症の息子から教わったこと」(地湧<ぢゆう>社、1760円)を出版する。伸一さんは「息子のお陰で目の前の幸せに気付くことができた。一人でも多くの方の心に届くとうれしい」と話した。

 彰悟さんは生後1カ月でダウン症と診断され、同2カ月の時、肺炎で呼吸困難となり気管切開をした。その後、手術を6回繰り返しても口や鼻で呼吸することができず、声を失った。今は気管に入れた管で呼吸する。

 伸一さんは、彰悟さんの表情や態度から「うれしそう」や「つらそう」という感情を読み取ってきた。それ以上の気持ちを理解しようと、2011年から彰悟さんの心に意識を傾ける「心の対話」を続ける。19年からは「言葉のない息子の思い」を毎日記録し、その中から度々感じる言葉を書籍名にした。

 16日の出版を記念して、同区香椎のカフェ「香椎参道Nanの木」で、彰悟さんが描いた書や絵画の作品展「ART THE SHOGO」を30日まで開いている。会場には、風が駆け抜けるような書「疾風」や画用紙を重ね合わせた左右対称のアート「アヒル」など、障害者支援施設の書道・絵画教室で制作した作品十数点を並べた。書籍は同カフェ(092・201・2201)で先行販売している。木曜店休。【本多由梨枝】

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