ゼレンスキー大統領 バフムトで反転攻勢に「待ち望んでいたニュース」

　ウクライナのゼレンスキー大統領は5日のビデオ演説で、東部ドネツク州の激戦地バフムトについて「私たちが待ち望んでいたニュースをもたらした全ての兵士たちに感謝する。バフムト方面の兵士たち、よくやった」と述べた。また「敵はウクライナが勝利すると知っている」と主張した。

　ドネツク州をめぐっては、ロシア国防省が5日、ウクライナ軍から大規模攻撃を受けたと発表している。ウクライナ軍の戦闘状況について、ゼレンスキー氏は詳細には触れなかったが、「巧みに、断固として、効果的に我々の陣地を守り、占領者を破壊し、前進している」と語った。

　米メディアなどは、米当局者の話として、領土奪還に向けた反転攻勢が始まった可能性が高いと伝えている。

　米紙ニューヨーク・タイムズ（電子版）によると、ウクライナのマリャル国防次官は通信アプリ「テレグラム」で、一部の地域でウクライナ軍が「攻撃的行動に移っている」と明らかにした。同紙は、米当局者の分析として、砲撃やミサイル発射を監視する米軍の衛星が、ウクライナ側の軍事活動が活発化していることを覚知していると伝えた。【松本紫帆】