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ロシア西部国境地域へ攻撃相次ぐ 住民2500人超が避難


 ウクライナへの「特別軍事作戦」を続けるロシアが今月に入り、西部国境地域を相次いで攻撃されている。特にウクライナに隣接するベルゴロド州の被害が大きく、3日も少なくとも2人の死者を出した。被害を避けるため、既に同州の2500人を超す住民が国内の別の地域に避難した。ロシア政府は安全確保を急ぐ構えを示している。

 ベルゴロド州のグラトコフ知事は3日、通信アプリ「テレグラム」に投稿。州西部のシェベキノ地区がウクライナ軍に砲撃され、住民2人が死亡し、2人が負傷したと報告した。2日にも同州南部の町ソボレフカなどが砲撃を受け4人が死亡したと発表されていた。

 これまでもベルゴロド州はウクライナ軍による砲撃や無人機(ドローン)攻撃の脅威にさらされてきたが、最近は武装集団による襲撃も伝えられている。ロシア国防省は1日、武装集団が3回にわたりシェベキノ周辺への侵入を試みたが、いずれも撃退したと発表した。ウクライナ軍のテロ攻撃だと非難している。

 ベルゴロド州では5月22日にも侵入してきた武装集団の攻撃で住民2人が死亡した。いずれの攻撃もプーチン政権に敵対する二つのロシアの組織が犯行声明を出しているが、実態は不明なままだ。

 グラトコフ氏は5月末以降、住民が他州への避難を始めたことに度々言及している。2日にはシェベキノ地区から2500人以上が避難したと報告した。ウクライナ軍の攻撃が激化し、国境地帯の安全が脅かされている格好だ。

 ウクライナ軍はロシア領へのドローン攻撃にも注力している模様だ。国境を接していないロシア西部のスモレンスク、カルーガ両州でも2日、ドローン攻撃が伝えられた。首都モスクワと隣接するモスクワ州も、その3日前にドローン攻撃を受けたばかり。ウクライナ国境から離れた地域でも、攻撃の脅威が現実的になっている。

 プーチン大統領は2日、ロシアの外交・安全保障政策を決める安全保障会議の冒頭、「悪意を持つ者がロシア国内を揺るがそうとしている」と言明。治安機関である連邦保安庁(FSB)や内務省に適切な対策を取るように指示した。ただし、国境地帯の安全を確保するには、軍事面の対策も必要となるため、早急な対応は見通せていない模様だ。【モスクワ大前仁】

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