starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

米国防長官「台湾海峡での衝突は破滅的」中国に警鐘 アジア安保会議


 オースティン米国防長官は3日、シンガポールで開催中のアジア安全保障会議(シャングリラ会合)で演説し、武力による台湾統一の選択肢を排除していない中国に対して「間違いなく、台湾海峡での衝突は破滅的なものになる」と警鐘を鳴らした。「衝突は切迫しておらず、不可避でもない。抑止力は強固であり、その状態を維持していくのが我々の任務だ」とも述べ、台湾関係法に基づいて台湾の自衛に必要な支援を続けていく考えを強調した。

 オースティン氏は演説で、インド太平洋地域の同盟国や友好国との安全保障協力が進展した成果を列挙し、「協働することで、地域はより強く、安全になった」と説明した。その上で「(中国の)威圧や脅しから身を守ろうとする同盟国やパートナー国を支援していく。衝突や対決を求めてはいないが、我々がたじろぐことはない。特に台湾海峡では、こうしたことが重要だ」と強調。「台湾関係法に基づく(台湾支援の)義務を果たし、現状を維持していくのが米国の変わらぬ責務だ」と語った。

 また、「台湾海峡の平和と安定によって、商用航路や世界の供給網(サプライチェーン)の安全が保障されている。全世界に利害関係があり、米国だけでなく、世界中で台湾海峡の平和と安定を守る決意がある国は増えている」と指摘した。

 一方で、「米国は新たな冷戦は求めておらず、(米中の)競争が衝突に及んだり、地域が敵対関係にあるブロックに分断されたりしてはならない。衝突を防ぐためのガードレールを強固にし、外交を倍加させていきたい」と表明。「今こそ、対話の時だ」と述べ、中国に対して国防当局間の対話の正常化を促した。

 米中関係は、2022年8月のペロシ下院議長(当時)の台湾訪問や、23年2月の中国人民解放軍の偵察気球による米領空侵入で悪化した。高官級の対話は徐々に活発になっているが、国防当局間の関係は冷え込み、危機管理のためのホットラインも機能していない。【ワシントン秋山信一】

    Loading...
    アクセスランキング
    game_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2024
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.