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大分県別府市で大学生2人が車にはねられ死傷したひき逃げ事件は29日、発生から11カ月を迎えた。死亡した男子大学生（当時19歳）の遺族は、道交法違反（ひき逃げ）容疑で指名手配されている八田與一容疑者（26）の逮捕に向け、「どうか皆さん力を貸してください」などとするコメントを出した。
大学生の母親は、発生11カ月を迎えた正直な気持ちとして「こんなに（長い期間）捕まらないなんて」との戸惑いを明かし、八田容疑者が捕まらないいらだちを警察にぶつけてしまうことを「怒りの矛先をどうしても探してしまう。警察の皆さま、申し訳ありません」と謝罪した。
管轄する別府署を訪れた際、幹部から「1年かけずに必ず捕まえたい」との意気込みを伝えられ、警察を信じることにしたという。また、怒りや悔しさなどの感情が交錯して消耗する日々を送りながら「それでも前に進まなければなりません。前に進みたいのです」との決意も示した。
情報提供は別府署（0977・21・2131）まで。【井土映美】
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