日本維新の会と国民民主党は26日、LGBTQなど性的少数者に関する理解増進法案を衆院に共同提出した。「性自認」や「性同一性」の文言を使わず「ジェンダーアイデンティティー」とした。理解増進法案は与党案のほか、立憲民主党などの案も既に提出されており、各党の案が出そろった。
自民、公明両党は18日、2021年に超党派議連がまとめた法案にある「性自認」の文言を「性同一性」に置き換えるなどした修正案を国会に提出した。立憲や共産党などは同日、与党の修正案を「後退している」として、超党派議連の法案を提出し、対決姿勢を強めている。
法案提出後、維新の音喜多駿政調会長は記者団に「『性自認』か『性同一性』かで政治的な対立があるが、そこと一線を画し、国際共通語に置き換えた。それぞれ認めるべきは認め合って一定の結論を今国会中に出したい」と話した。【安部志帆子】