日本自動車連盟(JAF)山口支部は、広島県で開催されるG7サミット期間中の交通規制で迂回(うかい)する際、車の給油を計画的にして燃料切れを防ぐよう注意喚起している。高速道路の給油場所がない区間での燃料切れが懸念されるという。
G7サミット開催に伴い、山陽道は18~22日の5日間、玖珂インターチェンジ(IC、岩国市)―本郷IC(広島県三原市)間で各国首脳らの移動する時間帯の交通規制が予定されている。このため、大阪方面に向かう場合、中国道を利用する車が多いと見込まれる。県内の中国道で給油できる場所は、上下線の王司パーキングエリアと美東サービスエリアに限られ、美東サービスエリアから次に給油できるサービスエリアまでは150キロ以上離れている。
燃料切れは、2022年度にJAF山口支部が高速道路でロードサービスを実施した原因の約15%を占め、パンクなどのタイヤトラブルに次いで多い。同支部の担当者は「高速道路での燃料切れは危険性が高い。事前に給油場所を確かめ、燃料切れしないように走ってほしい」と呼び掛けている。【福原英信】