女子生徒へLINE634件 53歳教諭を懲戒免職 熊本市教委

　熊本市教委は18日、女子生徒にLINE（ライン）でセクハラや他の生徒への人権侵害に当たるメッセージを大量に送ったとして、市立東部中学校に勤務していた白石康幸教諭（53）を懲戒免職処分にしたと発表した。処分は2022年6月24日付。市教委は被害生徒に配慮し、生徒の卒業を待って公表した。市教委の聞き取りに白石元教諭は「つながりたかった」と話したという。

　市教委によると、白石元教諭は22年2～3月、生徒と私的なメールなどが禁止されているにもかかわらず、当時2年生だった女子生徒1人に「独占したい」「彼女は明らかにLGBTQのLです」などと生徒に対するセクハラや他の生徒への人権侵害に当たるメッセージを繰り返し送っていた。メッセージは多い日に1日117件、約1カ月間で計634件に上っていた。

　女子生徒の保護者が気づき、市教委に相談して発覚した。女子生徒は「断ることができず、怖くて嫌だった。誰にも相談できなかった」と話しているという。市教委は「言語道断な行為だ」としている。【野呂賢治】