7日午前0時40分ごろ、茨城県土浦市常名(ひたな)の常名神社付近から火が出ているのに近隣住民(40)が気づき、「竹林が燃えている」と119番した。木造銅板ぶき平屋建ての本殿約30平方メートルと、隣接するプレハブ物置約5平方メートルが全焼し、約1時間後に消し止められた。出火当時、神社は無人でけが人はなかった。土浦署と市消防本部が出火原因などを調べている。
土浦署などによると、近くに住む無職の女性(81)が通いで社務などをしていたが、出火当時は不在で無事だった。
常名神社は前方後円墳の上に建ち、神社を含む一帯が「常名天神山古墳」として1991年、市指定文化財となった。近年の御朱印ブームもあり、「隠れた人気スポット」として愛好家らに親しまれた。
現場はJR土浦駅から車で約10分の住宅街にあり、周囲は林で囲まれている。【鈴木美穂】