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ワグネル、10日にバフムト撤退 弾薬供給受けられずと軍を批判


 ウクライナ侵攻を続けるロシアの民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジン氏は5日、通信アプリ「テレグラム」でプーチン露大統領などに宛てた書簡を公開し、10日に激戦地の東部バフムトから撤退すると表明した。ロイター通信などによると、「弾薬不足のため損害が飛躍的に増加している」と主張し、バフムトの陣地をロシア軍が引き継ぐよう要請しているという。

 報道によると、プリゴジン氏は書簡で「(第二次世界大戦の対ドイツ戦勝記念日である)9日までにバフムトを制圧することになっていたが、1日から砲弾が支給されていない」と主張。ロシア政府に対して3月から支援を求めてきたが「考慮されなかった」と訴えた。

 テレグラムではプリゴジン氏がワグネルの戦闘員とみられる数十人の遺体を前に撮影した動画も公開した。ロシアのショイグ国防相とゲラシモフ参謀総長を名指しで非難し、「砲弾はどこだ」「もし弾薬があればここにある遺体は5分の1で済んだだろう」などと叫んでいる。プリゴジン氏は以前から物資の補給や「功績」を巡ってロシア軍を批判してきたが、今回の動画で軍との確執が改めて浮き彫りになった形だ。

 バフムトは東部ドネツク州内の主要都市を結ぶ幹線道路が交差する戦略的要衝。ロシア軍が大部分を制圧したが、市内ではウクライナ軍の激しい抵抗も続いている。今回の「撤退表明」は、バフムトの完全制圧が遅れていることを巡り、軍や国防省に責任転嫁する狙いもあるとみられる。

 一方、ウクライナのマリャル国防次官は5日、テレグラムへの投稿で、ロシアが戦勝記念日までにバフムトを制圧するため「ワグネルの戦闘員をバフムトに集めている」と指摘した。ウクライナ軍は防衛線の守備を続けており、砲撃によりワグネルの弾薬庫を破壊したという。【カイロ金子淳】

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