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ウクライナから岩手に避難の母子、帰国へ 「仲良くしてくれた」謝意


 ロシア軍によるウクライナ侵攻を受け昨春から岩手県洋野町に避難していたウクライナ人の母子3人が30日、町役場で岡本正善町長に謝意を伝えた。母国の状況や子供の教育を考慮して帰国を決めたといい、母親は「町民はとても仲良くしてくれた。日本の平和とウクライナの戦闘終結を願っている」と話した。出国は5月2日。

 3人は、ウクライナで2013年に死去した同町出身の元日本兵・上野(うわの)石之助さんの長男、ウエノ・アナトリーさん(54)の妻、ロハチョーバ・レーナさん(47)と双子の息子、ウエノ・セミョンさんとマクシムさん(ともに8歳)。西部ジトーミル市から22年4月に上野さんの長女と来日後、長女は先に帰国し、3人は上野さんのおいに当たる幸夫さん(76)方に身を寄せていた。

 滞在中、ロハチョーバさんはウクライナ料理の教室を開くなど交流を深めた。セミョンさんとマクシムさんは6月から町内の小学校に通い、日本語も学んだ。ロハチョーバさんは息子たちがお世話になった場所を「学校、児童館、歯医者さん」と日本語で挙げた。セミョンさんとマクシムさんは折り紙が大好きになり、町長との面談中も折っていた。

 ロハチョーバさんは、ジトーミル市周辺の現状について「戦闘は続いているが、限定的で落ち着いている」と語った。一方、「ロシア軍の攻撃で今も負傷している子供たちがいることを忘れないでほしい」と呼びかけた。岡本町長は「言葉や習慣が違う中での生活は苦労があったと思う。町民とのふれ合いや町の風景を記憶しておいてほしい」と応じた。

 3人は、ポーランド経由で4日にもアナトリーさんらが待つジトーミル市に戻る予定だ。【奥田伸一】

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