大分県別府市で大学生2人が車にはねられ、死傷した事件は29日で発生から10カ月となった。県警はこの日、ゴールデンウイーク初日で利用客が増える大分空港や道の駅など県内32カ所で遺族らが作ったチラシを配り、情報提供を呼び掛けた。
県警は、日出町の会社員、八田與一容疑者(26)を道交法違反(ひき逃げ)容疑で指名手配し4月末までに延べ約2万人を動員して捜査を続けてきた。29日朝までに寄せられた情報は237件だった。
別府市鶴見の県道11号沿いでは別府署員10人が検問を実施。県道を走る車を側道に誘導し「死亡ひき逃げ事件容疑者検挙にご協力お願いします」などと呼び掛けた。別府署の正成祐治交通課長は「気にかかることがあったら情報を提供してほしい」と語った。情報は同署(0977・21・2131)まで。【井土映美】