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ウクライナ東部激戦地バフムト ロシアが包囲進行、8割を把握か


 ウクライナ東部ドネツク州の要衝バフムトを巡るロシアとウクライナの戦闘で、ロシアが徐々に制圧範囲を広げているとの見方が強まっている。米シンクタンク「戦争研究所」は11日、ロシア側が市域の少なくとも76・5%(約30・7平方キロメートル)を支配下に置いているとの分析を公表した。ロシア側も8割以上を掌握したと主張しており、死守する構えのウクライナとの攻防が続いている。

 同研究所は3月28日の時点ではバフムトにおけるロシア軍の支配地域を約65%と評価しており、ロシア軍の優勢が鮮明になりつつある。

 現地に部隊を送るロシアの民間軍事会社「ワグネル」の経営者プリゴジン氏は11日、通信アプリ「テレグラム」に配信された動画の中で「バフムトでは工場、倉庫、市庁舎を含め、80%以上を我々が掌握している」と言明。その上で市中心部の居住地域を中心に戦闘が続いていることを明かした。これに対してウクライナ軍の報道官は12日、ロイター通信に対し、「我々はロシアの主張よりも相当大きな地域を支配している」と述べ「8割」を否定した。プリゴジン氏には現地に投入されているワグネル部隊の功績を強調する意図もあったとみられる。

 ロシア側関係者からは他にもバフムトでの優勢を強調する言動が相次いでおり、10日にはドネツク州の親露派組織トップ、プシリーン氏が現地に入って戦闘服を着た姿で動画を配信した。ロシア国防省のコナシェンコフ報道官も11日、ロシア軍がバフムト市内の州都ドネツクに向かう方面での戦闘に注力していると述べた。ワグネルの部隊に加え、正規軍の空てい部隊が側面支援に当たり、ウクライナ軍を市西部に追い込んだという。

 ロシア軍は2022年秋以降、ウクライナ東部の占領地の一部を奪回されるなどした。だが、ドネツク州の完全掌握を目指し、バフムトに部隊を集中的に投入してきた。一方、ウクライナもゼレンスキー大統領が同年12月に前線を視察するなど、バフムトを死守する構えを崩していない。バフムトの人口は戦闘開始前、約7万人だったが、激しい戦闘で大多数が脱出したと伝えられている。【ヨハネスブルク平野光芳】

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