埼玉県教育委員会は11日、県立毛呂山特別支援学校のスクールバス車内で、知的障害がある小学部の児童1人が約40分間置き去りにされたと発表した。乗務員が降車を確認しなかった。児童に体調不良などはなかった。
県教委によると、10日午後0時50分ごろ、児童の母親から学校に運行状況を確認する電話があった。学校が運行業者に問い合わせ、営業所に戻る途中の車内で乗務員が児童を発見した。この日は始業式で、児童は今年度からバス利用を開始。最終のバス停で降車予定だったが、後方の座席で寝ていた。バスは予定より早く到着し、保護者はまだ迎えにきていなかった。乗務員は全員降りたと思い込んだという。【岡礼子】