9日投開票された大阪府議選と大阪市議選では、定数削減の影響や地域政党・大阪維新の会の勢いに押されたことで、他の政党には厳しい戦いとなった。
府議選箕面市・豊能町・能勢町選挙区(定数1)では自民党府議団幹事長の原田亮氏(36)が落選した。当選したのは維新の新人(38)だった。この選挙区では、前回から定数が一つ減っていた。
原田氏は25歳で箕面市議、28歳で府議に初当選し、歴代最年少の33歳で幹事長に就任。自民府連幹部から「若きエース」と期待されていた。「健全な野党が必要」と維新との対決姿勢を鮮明にし、3回目の当選を目指したが及ばなかった。
市議選東成区選挙区(定数3)では、自民市議団幹事長の川嶋広稔氏(56)が議席を守れなかった。川嶋氏は2022年から幹事長に就任し、カジノを含む統合型リゾート(IR)誘致の反対を訴えていた。【石川将来、野田樹】