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障害ある元社員とトヨタが和解 「同僚の体当たりでけが、隠蔽」


 トヨタ自動車の社員だった聴覚障害者の男性(39)=2018年末に退職=が、同僚にわざと体当たりされてけがをしたのに会社側が傷害の事実を隠蔽(いんぺい)したとして、肉体的・精神的苦痛に対する慰謝料700万円を同社の豊田章男社長に求めた労働紛争が29日、和解した。男性の補佐人が明らかにした。

 愛知紛争調整委員会のあっせんにより男性と同社の初交渉がこの日にあった。和解内容は守秘義務条項が付けられたが、補佐人によると「本人が納得できる結果だった」という。

 男性が今年2月に愛知県豊田市内で開いた記者会見によると、豊田市内の工場で車のドアの修正作業中だった18年2月21日午後10時ごろ、同僚男性にいきなり前から体当たりされて転倒し、全治10日間の右肩挫傷と診断された。男性は上司に「わざとぶつかってきた」と訴えたが、会社側は病院に提出する治療依頼書に「作業が乱れて誤って接触した際に転倒した」と記載したという。

 男性は今年1月、豊田社長に慰謝料を請求。あっせん申請を受けた同委員会が2月、あっせん開始を同社に通知していた。

 男性は2月の記者会見で、無視や差別など日常的ないじめがあったと話し、「肩の痛みはつらかったが、心の痛みはもっとつらかった。トヨタ自動車は管理を改善してほしい。トヨタが変われば日本も変わると思う」と訴えていた。

 トヨタ自動車は「本件は円満解決しています。ただし、男性の主張と当社の認識は異なるものと捉えております」としている。【荒川基従】

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