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給食用牛乳パック「ストローなし」拡大 環境問題への関心期待も


 プラスチック製ストローなしで飲める給食用の牛乳パックを採用する学校が増えている。日本製紙が提供する紙製パック「スクールポップ」の採用数は2022年度の年間計2億本から、23年度は計3億5000万本に拡大する見通しだ。採用増加の背景には、給食などで毎日接する牛乳パックを通じ、子どもたちの環境問題への関心を高める期待もあるようだ。

 日本製紙によると、学校給食用の牛乳は200ミリリットルサイズが多い。市販の商品より小さく、ストローの太さや費用面から、飲食店などで広がっている紙ストローの導入は難しいという。一方で小学校低学年は力がまだ弱いため、通常の紙パックは屋根状部分の飲み口が開けにくかった。

 同社はプラスチックによる海洋汚染など環境課題の解決に向け、2019年からスクールポップの開発に着手。パック上部の一部を押すと飲み口が開きやすいように構造を工夫し、21年に高知県内の給食で初めて採用された。

 22年度までに13都県の小中学校や特別支援学校で提供されており、23年度はさらに神奈川県と大阪府の一部でも導入され、15都府県に拡大する予定だ。全国の給食用牛乳は年間14億本。計3億5000万本のストローを使わなくなれば、175トンのプラスチック削減効果につながるという。【松山文音】

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