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コロナ感染者らを11日閉じ込め 東京の救護施設、都が検査


 東京都小平市の救護施設「くるめ園」で2022年12月、新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生した際、入所者を居室に11日間、閉じ込めていたことが判明した。都は障害者虐待防止法で定める「身体的虐待」の可能性があるとして、職員への聞き取り検査をしている。

 同園は同市の社会福祉法人「まりも会」が運営。救護施設は生活保護法に基づく施設で、身体・精神の障害や経済的な事情などで日常生活が困難な人が入所する。

 同園などによると、同年12月下旬、入所者23人が新型コロナに感染するクラスターが発生。感染した聴覚障害のある70代女性と、濃厚接触者の別の70代女性を、同21~31日の11日間にわたって一つの居室に閉じ込めたという。

 園の職員は、居室のドアの取っ手と廊下の手すりをひもで縛り、中から開けられないようにしていた。職員は、他の部屋とつながっているベランダから居室に入り、食事の提供やおむつ交換などをしたという。施設側は「徘徊(はいかい)で感染が広がるのを避けるためだった」と説明している。

 ドアの固定は身体拘束にあたる可能性があり、緊急時以外は原則、禁止されている。緊急時には記録を残す必要があるが、園では経過を記録していなかった。

 園の責任者は「ベランダ側から出入りできたとはいえ、ドアを施錠すること自体が虐待につながる。もう少し慎重に対応するべきだった。身体拘束のマニュアルも作り直す」と話している。【黒川晋史】

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