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ウクライナとの停戦案協議へ ロシア訪問中の習氏とプーチン氏


 ロシアを公式訪問している中国の習近平国家主席は21日、モスクワの大統領府でプーチン露大統領と会談する。ロシアがウクライナで続ける「特別軍事作戦」をめぐり、中国による停戦案を協議する。両国は安全保障や経済面の協力を盛り込んだ共同声明を発表する予定。米国との対立を念頭に置き、結束をアピールする構えだ。

 両首脳は少人数会合で2国関係や国際情勢などを協議した後、拡大会合に移行する。ロシアのウシャコフ大統領補佐官によると、エネルギー問題や軍事技術面の協力、通商問題が中心議題になる見通し。共同声明の他に、成果文書も採択する。

 露大統領府によると、両首脳は21日の会談に先立ち、20日に通訳だけを交えて一対一で非公式に会談。4時間半にわたり意見を交換した。プーチン氏は会談冒頭、対中関係の強化が「世界の多角化の構築に貢献してきた」と主張。習氏も「我々は包括的、戦略的に協力していくパートナーだ」と結束をたたえた。

 ウクライナ情勢を巡り、中国は2月下旬に停戦と和平協議の再開を呼び掛ける文書を発表していた。プーチン氏は20日の会談で「あなた方の提案を注意深く検討してきた」と表明。習氏の提案を含め「全ての問題を協議する」との考えを示していた。

 ウクライナへの侵攻開始後に欧米などから制裁を科されてきたロシアは、天然ガスなど地下資源の代替市場として中国への輸出を増加させている。エネルギー分野の貿易が飛躍的に伸びたこともあり、2022年の2国間の貿易総額は前年比で29%増え、1900億ドルに到達した。プーチン氏は20日の会談で「(中露には)多くの共同プロジェクトがある」と評価した。

 13年に国家主席に就いた習氏はプーチン氏と40回以上の会談を重ねてきた。22年2月には北京冬季オリンピックの開催に合わせて首脳会談を開き、共同声明を採択した。直後にロシアがウクライナへの侵攻を始めたことから両国間の溝も指摘されたが、両首脳は同年9月の国際会議に合わせて会談。12月にもオンライン形式で協議し、習氏の訪露への環境を整えていた。【モスクワ大前仁】

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