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「マスク、やっぱりまだなんだ」 緩和初日、様子見や感染の不安


 政府の新型コロナウイルス対策の基本的対処方針が改定され、13日からマスク着用ルールが緩和された。多くの人が行き交う福岡市博多区のJR博多駅周辺を歩くと、マスク着用を求める掲示は減ったが、従来と変わらずマスク姿の人が目立った。コロナ前の日常にまた一歩近づくことへの期待が膨らむ一方、様子見をしたり、感染再拡大への拭いがたい不安を口にしたりする人もいた。

 「マスクを外せるかもしれないと思ったが、駅に来てみたら『やっぱりまだなんだ』って思った。個人的には外したいけど皆が着けている中では外せない」。13日午前9時過ぎ、マスク姿の20代の女性会社員は、JR博多駅の改札前で通勤客を見ながらこぼした。列車内の着用率も「100%だった」といい、「またマスクを買い足さないと」と苦笑いを浮かべた。

 博多駅博多口前の交差点でもほとんどの人がマスク姿だった。正午過ぎに通行人100人のうちマスクを着けている人を数えたところ、89人もいた。ただ、緩和前の11日正午過ぎに同じように数えた時は97人が着けており、わずかだが変化が表れた格好だ。

 博多駅の駅ビル「JR博多シティ」の出入り口には「マスクの着用はお客様のご判断にお任せします」と案内板が設置されていた。従業員には「マスク着用を推奨」し、各テナントにはそれぞれに判断を委ねている。化粧品売り場の女性店員は「接客業でマスクを着けるのは当然。お客様にはマスクを外す準備のために肌の手入れがしたいと言う人もいる。徐々にマスクが外れて、素顔で接客できたらいい」と期待した。

 政府のコロナ対策に振り回されてきた飲食店。駅地下の飲食店街を訪れると、各店舗には13日も「入店にはマスク着用が必須」などと書かれた張り紙が目に付いた。男性店員は「時短営業などで影響を受けた側としては、基本の感染対策は簡単にはやめられない」と慎重だ。

 駅ビル内にあるクリニックでもマスク着用を求める張り紙があった。女性スタッフは「医療現場でマスクが外れることはしばらくないでしょう」。近くのドラッグストアも買い物時にマスク着用を呼びかける紙が張られていた。店内には薬局もあり、医療機関を受診した人が来店するためだ。

 50代の女性店員は「周囲の目が気になったり、会社の方針でマスクを外せなかったりする人は多い。花粉症の季節も重なりマスク需要はまだあるはず」と話した。【竹林静、山口桂子、平川昌範】

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