7日午前6時半ごろ、神奈川県三浦市の沖合約13キロの海上で、「クジラらしき物と接触し、けが人が出た」と遊漁船の船長から119番があった。消防から連絡を受けた横須賀海上保安部などによると、遊漁船は浸水や油の流出はなく自力で航行し約20分後に三浦市内の漁港に戻った。40～70代の男性客6人が打撲などで横須賀市内の病院に救急搬送された。いずれも命に別条はないという。
船底つき上げるような衝撃
横須賀海上保安部などによると、遊漁船は「第8喜平治丸」（17トン、長さ約15メートル）。船長と客15人が乗船し、同日午前6時ごろ、イカ釣りのために三浦市の間口漁港を出港した。漁場の洲崎（千葉県館山市）沖に向け、剣崎灯台（三浦市）沖南南西約13・6キロの海上を航行中、船底につき上げるような衝撃があり、乗客が転倒したという。
一方、乗船者の中にクジラらしき物体を見た人はおらず、第三管区海上保安本部がヘリを出して捜索しているが、発見されていない。
クジラを巡っては、1月19日、東京湾アクアライン付近の海域で体長約7メートルのクジラとみられる大型の海洋生物1頭が確認され、横浜海上保安部が高速船の運行会社に衝突に注意するようを呼びかけていた。【橋本利昭】
大谷翔平・野球ニュース