ロシアのプーチン大統領が21日に露議会で年次報告に臨むことが発表された。ウクライナへの侵攻開始から1年となる24日を控え、国民に軍事作戦継続への支持を訴える模様だ。一方、米国のバイデン大統領は20~22日にポーランドを訪問し、演説でウクライナ支援に向けた国際社会の結束を訴える予定だ。ウクライナ情勢を巡る日本時間11日までの動きをまとめた。【デジタル報道センター】
プーチン氏、21日に議会で年次報告へ
ロシアメディアによると、ペスコフ露大統領報道官は10日、プーチン大統領が21日に議会上下両院で年次報告に臨むことを明らかにした。経済紙RBK(電子版)はプーチン氏が翌22日にモスクワ市内の競技場で支持者集会を開く見通しだとも報道。ウクライナへの侵攻開始から1年の節目を迎え、国民に現状を報告し、士気を高揚させる狙いとみられる。【関連記事】プーチン大統領、21日に年次報告 侵攻開始から1年控え
バイデン氏はポーランドで演説予定
米ホワイトハウスは10日、バイデン大統領が20~22日にウクライナの隣国ポーランドを訪問すると発表した。演説も予定しており、改めてウクライナ支援に向けた国際社会の結束を訴える。ポーランドのドゥダ大統領と会談する他、東欧の北大西洋条約機構(NATO)加盟9カ国で構成する「ブカレスト・ナイン」の首脳らともNATOの抑止力強化について話し合う予定だ。【関連記事】バイデン氏、20~22日ポーランドへ ウクライナ侵攻1年で演説予定
英国防省、「ウクライナ東部で露軍が前進成功」と分析
英国防省は10日、ロシア軍がウクライナ東部の一部地域で前進に成功したとの分析を発表した。侵攻開始から1年を迎える24日に向け、大規模な攻勢を仕掛けるのかも注目されている。【関連記事】ウクライナ東部前線 ロシア軍、一部地域で前進か 英国防省分析