埼玉県飯能市の住宅で2022年12月に家族3人が殺害された事件で、県警は6日、この家に住む夫婦への殺人容疑で送検された近くの無職、斎藤淳容疑者（40）を、夫婦の長女に対する殺人容疑で再逮捕した。逮捕は3回目。県警によると、「事件について何のことだか分かりません。犯人ではありません」と否認している。
再逮捕容疑は22年12月25日朝、飯能市美杉台4の住宅で、住人の米国籍ビショップ・ウィリアム・ロス・ジュニアさん（当時69歳）の長女で、東京都在住の森田ソフィアナ恵さん（同32歳）を鈍器のようなもので殴るなどし、殺害したとしている。死因は左側頸部（けいぶ）損傷による失血だった。
3人の遺体には頭や首などを鈍器のようなもので殴打された痕があった。県警は斎藤容疑者が複数の凶器を事前に用意し、使用したとみている。
また、一部焼失した住宅内から油の成分が検出されていたが、県警は鑑定の結果、灯油と特定した。斎藤容疑者宅から押収した複数の衣類からも、灯油の反応が出たという。県警は斎藤容疑者が放火にも関与したとみて捜査している。
斎藤容疑者はビショップさんに対する殺人未遂容疑で逮捕された後、殺人容疑で送検された。その後、ビショップさんの妻、森田泉さん（当時68歳）への殺人容疑でも再逮捕、送検された。【平本絢子】
大谷翔平・野球ニュース