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ダイヤモンド・プリンセス集団感染から3年 当時の乗客ら追悼集会


 大型クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」で新型コロナウイルスの集団感染が発生して3年を迎えるのに合わせて、同船が停泊していた横浜市鶴見区の大黒ふ頭で3日、コロナに感染して亡くなった乗客14人を追悼する集いが開かれた。対面での集会は初めて。参列した当時の乗客らは黙とう後、海に花を投げ込んで故人の冥福を祈った。

 集いは、ダイヤモンド・プリンセスでの感染対策や対応を検証する全国連絡会が主催。当時の乗客約10人のほか、1985年の日航ジャンボ機墜落事故の遺族ら連絡会の活動に賛同した約20人も参列した。

 集団感染を巡っては、関係国の責任の所在が曖昧で、米国の運航会社からは乗客らに説明や謝罪もないという。連絡会は日本政府に対して、当時の対応の検証や真相の究明を求めている。乗客の一人で連絡会の共同代表を務める大阪市の平沢保人さん(67)は集会後の取材に、3月に国際クルーズ船の受け入れが本格化することに触れ、「検証が進んでいない中で本格化してしまう。亡くなった人の命を無駄にしないためにも、真実を明らかにしてもらいたい」と訴えた。

 また、船内で感染し生死の境をさまよったという神奈川県横須賀市の土屋碩之さん(81)は「死ぬか生きるかの状態だった。あの日を忘れることはない」。同乗していた妻の京子さん(81)は「きちんと事実が整理されるまで不安でクルーズ船には乗れない」と語った。

 ダイヤモンド・プリンセスは2020年1月、横浜港を出港。寄港先の香港で下船した男性の感染が判明し、2月3日から乗客を乗せたまま3月1日まで横浜港に停泊した。乗客乗員約3700人のうち712人が感染。13人が死亡し、他に1人がオーストラリアに帰国後に亡くなった。【池田直】

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