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輸入アサリ350トン、「熊本県産」と偽った疑い 元業者ら逮捕


 熊本、佐賀両県警は1日、中国産と韓国産のアサリ約357トンを「熊本県産」と偽って販売したとして、いずれも宮崎市の無職、谷口正光(75)や妻智子(52)ら4容疑者を不正競争防止法違反(誤認惹起(じゃっき))と組織犯罪処罰法違反(犯罪収益隠匿)の容疑で逮捕した。かつて智子容疑者が社長を務めた熊本県天草市の水産販売会社「五橋水産」は、過去にも輸入アサリ約611トンを熊本県産と称して販売したとして、2021年12月、農林水産省から食品表示法に基づく行政指導を受けていた。

 他に逮捕されたのは無職、三宮(さんのみや)孝司(49)と造園業、片山要一(61)の両容疑者=いずれも宮崎市。熊本県警は4人の認否を明らかにしていない。

 逮捕容疑は20年7月、中国と韓国から輸入したアサリ約357・2トンの納品書などを「熊本県産」と偽装し、千葉県の水産会社など6県15カ所に計約1億4200万円で販売したとしている。

 熊本県警によると、正光、智子両容疑者は当時、天草市で五橋水産を経営。同社がアサリを輸入し、三宮、片山両容疑者がそれぞれ佐賀県に設立したペーパー会社を通じて、北海道を除く全国に卸していたという。佐賀県に産地偽装の情報が寄せられ、同県が21年6月、刑事告発していた。

 農水省によると、五橋水産は19年1~2月にも輸入アサリ約611・3トンを熊本県産と称し、最大22の中間流通業者に販売。行政指導を受けて22年1月、同省に改善報告を提出していた。

 熊本県によると、20年の県産アサリの漁獲量(参考値)は前年の1割以下の21トンにとどまった。それでも「熊本県産」をうたうアサリが全国で流通していたことなどから、同県は大規模な産地偽装が行われているとみて22年2~4月、県産アサリの出荷を一時停止。独自のトレーサビリティー(生産流通履歴)制度を構築するなど対策に乗り出している。【中村園子】

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