観光施設の再生を手がけるマーケティング会社「刀」(大阪市)は3日、長崎県佐世保市のハウステンボスと運営支援に関する契約を結んだと発表した。ハウステンボスは、9月30日付で旅行大手エイチ・アイ・エス(HIS)から香港を拠点とする投資会社「PAG」に譲渡され、刀からノウハウ提供を受けながら事業拡大を図る。
刀の森岡毅最高経営責任者(CEO)は2010年代、大阪市のユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)の再建をマーケティング責任者として成し遂げたことで知られる。刀は兵庫県三木市の「ネスタリゾート神戸」の再生なども手がけた。
森岡CEOは「テーマパークの経済効果はすさまじい。ハウステンボスも貴重な地域資源の核として再成長の意義は大きく、長崎を起点に九州、日本の経済活性化に貢献できる」とコメントした。