「空耳」が縁 千葉・銚子市と岡山の会社、災害時に優先調達協定

 千葉県銚子市は今月、国内でブルーシートなどを製造している萩原工業(岡山県倉敷市)と災害協定を結んだ。災害時に市が備蓄しているブルーシートや土のう袋が不足した場合、同社から優先的に調達できるようにする。もともと両者に縁はなかったが、同社のCMソングの歌声が銚子市の特別観光大使を務めるアーティストに似ているといううわさがインターネット上で広がり、これがきっかけになって協定へと発展した。【長沼辰哉】
 銚子市は5月、楽曲作りで市のPRに協力してくれているアーティストのquim(キム)さんとmiko(ミコ)さん=いずれも本名は非公表=を特別観光大使に起用した。その後、ツイッターやユーチューブで「萩原工業のCMソングの歌声が2人の曲に似ている」との指摘が拡散し、話題となった。実際には同社のCMソングは2人が手がけたものではなかったが、このことがきっかけとなって交流が生まれた。
 その中でquimさんとmikoさんは、同社がブルーシートを製造しており、災害時の調達に協力する協定を全国の15自治体と結んでいることを知った。「これは市民のためになるのではないか」と考え、銚子市にも締結するよう提案した。
 市にとっても「渡りに船」だった。2019年に房総半島を襲った台風15号災害の時には、市内で家屋の屋根の損壊が相次ぎ、約500世帯に約1200枚のブルーシートを配布する事態となっていたからだ。越川信一市長も了承し、今月4日に協定が実現した。
 市の担当者は「今後も市内外問わずに協定を締結して、万が一の災害に備えて万全の態勢を作っていきたい」としている。

Yahoo!で調べてみよう

    Loading...