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ウクライナ部隊を強化=米欧供与の主力戦車―訓練に時間、維持に課題も


 【ワルシャワ時事】ロシアの侵攻を受けるウクライナに対し、ドイツと米国が相次いで主力戦車の供与を打ち出した。最先端兵器を投入することで、消耗するウクライナ軍の戦車部隊を強化することが狙いだ。ただ、操縦するウクライナ兵の訓練に時間を要するほか、維持管理が難しいという課題もある。  ドイツが供与を発表した「レオパルト2」は西ドイツで開発され、現在、北大西洋条約機構(NATO)加盟国など16カ国が計2000台以上を保有する。米国が31台を送る方針の米国製「M1エイブラムス」は1980年に採用された。米メディアによると、いずれもNATO最先端の主力戦車と位置付けられ、加盟国間の連携のため仕様が類似する面もある。ただ、レオパルト2がディーゼル燃料を用いるのに対し、エイブラムスは比較的入手しづらいジェット燃料を使い、維持管理も難しいとされる。  レオパルト2を14台提供するドイツは、他国と合わせて「2個の戦車大隊」編成を目指す計画で、計80台程度の規模が想定されている。米ABCニュースが24日に伝えたウクライナ高官の話によれば、ドイツが承認すれば、12カ国がレオパルト2計約100台をウクライナに供与することに同意。ポーランドとフィンランドに加え、スペイン、オランダ、デンマークが意欲を示している。  ウクライナ軍は、戦争に勝つためには主力戦車300台が必要だと訴えてきた。英シンクタンク「国際戦略研究所(IISS)」のレオパルト2に関する報告によると、ウクライナの戦況に大きな影響を及ぼすには100台が必要。どの程度の戦力アップをもたらすかは、供与の規模に左右されそうだ。  また、ウクライナ兵が実際に戦車を使用するには訓練が必要だ。欧州のシンクタンク「欧州外交評議会(ECFR)」の20日の記事によると、レオパルト2の訓練期間は最低1カ月で、エイブラムスはさらに長い。数週間以内に供与を決定できれば、ウクライナ軍は春に大規模な反撃を始められると分析する。  ウクライナの戦況がこう着する中、ロシア軍は部隊の再編成を進めているという見方もある。ECFRは、ロシアが数カ月以内に再び攻勢に出る可能性が高いと予想。欧米の支援強化によって「(ウクライナの反撃)作戦が可能になり、戦争の行方を大きく変える可能性がある」と指摘している。 【時事通信社】 〔写真説明〕ドイツ製主力戦車「レオパルト2」=2022年10月、独北部オステンホルツ(AFP時事) 〔写真説明〕米軍の主力戦車「エイブラムス」=2021年3月、ラトビアのアダジ基地(EPA時事)
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