山梨で地雷除去機視察＝ウクライナ政府職員

　ロシアの侵攻を受けるウクライナの政府職員が２４日、山梨県北杜市の教育施設「いこいの杜　コミュニティパーク」を訪問し、敷地内に展示されている日本製の地雷除去機を視察した。クリキウスキー国際技術支援部長は取材に対し、「ウクライナでは地雷除去機が６０台ほど必要。日本の協力に期待している」と話した。 　視察したのは地雷や不発弾処理に当たるウクライナ非常事態庁の職員９人。地雷除去機の製造メーカーから海外での活用実績について説明を受けた後、実際に除去機の操作体験をしたり、地雷除去を模した動きを見学したりした。　 　同国非常事態庁によると、国土の約３０％で、地雷や不発弾などが設置されている可能性があるという。 　視察は国際協力機構（ＪＩＣＡ）がウクライナ政府を対象に企画した地雷対策研修の一環。地雷除去機は山梨県内の建設機械メーカー「日建」（南アルプス市）が製造しており、カンボジアやアフガニスタンなどで導入されている。（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕日本製の地雷除去機を視察するウクライナ政府職員＝２４日午後、山梨県北杜市