防犯カメラのモニター破壊＝映像確認を妨害か―狛江の９０歳女性強殺・警視庁

　東京都狛江市の民家で住人の大塩衣与さん（９０）の遺体が見つかった強盗殺人事件で、大塩さん宅１階に設置された防犯カメラのモニターが破壊されていたことが２４日、警視庁調布署捜査本部への取材で分かった。 　捜査本部は、映像データをすぐに確認できないようにするため、強盗グループが壊したとみて調べている。 　捜査本部によると、大塩さん宅の玄関には防犯カメラが２台設置されていた。１階のリビングの壁に掛けられたモニターで映像を確認する仕組みだったが、モニターは壊され、床に落ちた状態だった。　 　グループはインターホンで呼び出した後、大塩さん宅に侵入したとみられている。 　大塩さんは１９日午後５時２０分ごろ、自宅地下１階の廊下で両手首を縛られ、血を流して倒れているのが見つかった。一人で在宅中に事件に巻き込まれており、地上２階、地下１階建ての自宅のすべての階で、棚の引き出しが開けられるなど物色されていた。 　一方、警視庁は２４日、中野区の強盗傷害事件を巡り、いずれも職業不詳の長谷川将司（２６）、山田雅也（２２）両容疑者を逮捕した。既に逮捕した別の男１人から押収した携帯電話には、狛江の事件に絡むＳＮＳのやりとりが残っており、同庁は二つの事件の関連を調べる。（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕警視庁野方署を出る長谷川将司容疑者＝２４日午後、東京都中野区 〔写真説明〕警視庁野方署を出る山田雅也容疑者＝２４日午後、東京都中野区（一部画像加工しています）