１階南東の部屋、激しく燃える＝火元の可能性―８人死傷、集合住宅火災・兵庫県警

　神戸市兵庫区の３階建て集合住宅で８人が死傷した火災で、１階の南東付近の部屋が激しく燃えていたことが２３日、兵庫県警などへの取材で分かった。県警は火元の可能性があるとみて、前日に続き現場検証を行い、詳しい出火原因を調べている。 　神戸市消防局などによると、火災は２２日午前１時３５分ごろに発生。３階建て集合住宅延べ約３００平方メートルのうち、１階と２階部分の計２６平方メートルを焼き、約３時間後に消し止められた。 　この集合住宅は１９６３年に建てられ、１階に１０部屋、２階に１１部屋、３階に１０部屋の計３１部屋あった。１部屋は３畳ほどの広さで、火災当時は中に３０人ほどがいたとみられている。 　県警と市消防局は２２日午後から現場検証を行い、住宅内部の焼損状況を精査したほか、外壁などの状態も確認。１階南東付近の部屋の焼損が激しいことが判明したという。　 　火災では７７～８６歳の住人男性４人の遺体がいずれも１階で見つかった。このほか、６０代の男性２人が喉をやけどするなどして意識不明の重体、４０代と７０代の男性２人が重傷を負った。県警は２３日以降、死亡した４人を司法解剖して死因を調べる。（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕火災があった集合住宅＝２２日、神戸市兵庫区