数カ国がウクライナに戦車供与か＝ドイツ政府の承認「悲観」

　リトアニアのアヌシャウスカス国防相は１９日、欧州の数カ国がドイツ製戦車「レオパルト２」をウクライナに供与するとの見方を明らかにした。２０日に独南西部で開催されるウクライナ支援会議で表明する国が複数あると語った。ロイター通信が報じた。 　アヌシャウスカス氏は、エストニアの首都タリンで開かれた欧州１１カ国の国防相・高官による会合後、「いくつかの国は間違いなくウクライナにレオパルトを送るだろう」と記者団に明言。各国が供与を約束する装甲車の数は数百台に上ると述べた。 　レオパルトを巡ってはこれまで、ポーランドとフィンランドがウクライナへの引き渡しに前向きな姿勢を示している。実施には製造国であるドイツの承認が必要だが、ショルツ独首相はバイデン米大統領との電話会談で、米国が主力戦車「エイブラムス」を供与する場合に限り、独戦車の提供を認めると伝えたとされる。 　ポーランドのモラウィエツキ首相は１９日、記者団に対し、戦車の引き渡しに消極的な独政府の態度に不満を表明。独政府が同意する可能性については「どちらかといえば懐疑的だし、悲観している」と語った。　【時事通信社】 〔写真説明〕ドイツ製戦車「レオパルト２」＝２０１９年５月、独北部ミュンスター（ＡＦＰ時事）