米軍が下地島空港使用へ＝１７年ぶり、県は自粛求める方針―沖縄

　沖縄県は１７日、米海兵隊がヘリコプター飛行訓練のため、同県が管理する下地島空港（宮古島市）の使用を届け出たと明らかにした。県は自粛を申し入れる方針。米軍が使用すれば２００６年以来で１７年ぶりとなる。 　県によると、米海兵隊は３１日午後、普天間飛行場（宜野湾市）所属のＣＨ５３などヘリ４機を使用する。 　下地島空港は、先島諸島で唯一３０００メートルの滑走路を備えている。このため政府与党からは自衛隊が利用可能とするよう求める声が上がっていた。　 　日米地位協定は、米軍機が日本の民間空港を無償で使用できると定める。ただ、下地島空港を巡っては１９７１年、当時の琉球政府と日本政府が民間航空以外に使用させないとする覚書を交わしていた。米軍は２００６年まで、給油のために同空港への着陸を繰り返していた。 　昨年１２月に航空自衛隊の曲技飛行隊「ブルーインパルス」が宮古島で展示飛行した際も、同空港使用を求める動きが出たが実現しなかった。（了）【時事通信社】