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ドイツの対応焦点=ウクライナへの戦車提供―承認必要、決断迫られる


 欧米が検討するウクライナへの戦車供与で、ドイツの対応が焦点となっている。ポーランドやフィンランドが保有するドイツ製戦車をウクライナに提供するには、ドイツの承認が必要だ。ウォレス英国防相は16日、議会で「今やドイツの決断に懸かっている」と強調、一歩踏み出すようショルツ政権に迫った。  ◇無差別攻撃  ロシアは14日、普通の市民が暮らすウクライナ東部ドニプロの集合住宅に、空母を破壊するための強力な対艦ミサイルを撃ち込んだ。なりふり構わない無差別攻撃の性格を強めつつある。  ドイツ南西部ラムシュタイン米空軍基地では20日、ウクライナ支援を調整する国際会議「ウクライナ防衛コンタクト・グループ」が開かれる。ウクライナへの同情が強まり、各国政府は何をどう支援できるか対応を迫られている。  フィンランドのサボラ国防相は16日、ドイツ製主力戦車「レオパルト2」のウクライナへの提供について「フィンランドがどう行動できるかはドイツの指導力次第だ」と強調した。ロイター通信に対し「それをやるにはドイツの輸出承認が必要だ。提供後の代替え装備をどうするかも問題だ」と指摘した。  エストニアが「似たような問題を抱える国」を招いて協議する構えをみせているとサボラ氏は述べた。ラムシュタイン基地へ行く前に関係国で調整を行う可能性があるという。  ポーランドのモラウィエツキ首相は16日、ベルリンで演説し「こうして話している間にも、自由と未来への戦闘は激化している」と主張。「戦車を車庫に置いておいてはいけない。必要とする者の手に置くのだ」と訴えた。  ◇「ただ焼かれる」  ウォレス英国防相は16日の英議会で「ポーランドがレオパルトを提供したがっているのは明らかだ。フィンランドもそうだ」と述べた。「ドイツ政府内に懸念があるのは分かる。ドイツだけが突出するのは避けたい。しかし、大丈夫だ。ドイツだけではない」と訴えた。英国は既にスナク首相が14日、ウクライナのゼレンスキー大統領との電話会談で、主力戦車「チャレンジャー2」を提供する考えを伝えた。  これに対しロシアのペスコフ大統領報道官は16日、「反ロシアの目的達成のためウクライナを道具にしている」と英国を批判。チャレンジャー2がウクライナに投入されても「焼かれにくるだけだ。他のと一緒にただ焼かれる」と警告した。  ドイツの消極姿勢には、ロシアとの決定的な対立を避けたい思惑もある。ドイツでは16日、ランブレヒト国防相が辞任した。20日の会議に合わせ訪独するオースティン国防長官と、突っ込んだ話ができる後任を早く選ばないといけない。 【時事通信社】 〔写真説明〕ウォレス英国防相=2022年11月、英北部エディンバラ(AFP時事) 〔写真説明〕ミサイル攻撃で破壊されたウクライナの集合住宅=15日、東部ドニプロ(AFP時事) 〔写真説明〕16日、ベルリンで演説するポーランドのモラウィエツキ首相(EPA時事) 〔写真説明〕ドイツ製主力戦車「レオパルト2」=2017年10月、独北部ミュンスター(AFP時事) 〔写真説明〕英主力戦車「チャレンジャー」=2003年4月、イラク南部バスラ(AFP時事)
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