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欧州王室で進む「スリム化」=メンバーや行事規模縮小―物価高騰、多様な生き方に配慮


 【ロンドン時事】欧州各国の王室で「スリム化」の動きが進んでいる。多額の税金を使うことに対する国民の厳しい目や、時代に合った王室の在り方を模索する動きが背景にありそうだ。  デンマーク王室は2022年9月、マルグレーテ女王(82)が次男ヨアキム王子(53)の4人の子について、23年1月から「王子」「王女」の称号を取り消すと発表した。女王は「孫たちが王室に所属することで生じる特別な義務に制限されず、人生をより大きく切り開けるように」と説明。孫の多様な生き方を尊重する対応だと強調した。  先例となったのがスウェーデンだ。カール16世グスタフ国王(76)は19年、7人いる孫のうち、次の君主となる長女のビクトリア王女(45)の2人の子を除く5人を王室メンバーから外すと決めた。将来は職業選択や政治的意見の表明をより自由にできるようになる。  一方、スウェーデンの歴史家は英BBC放送に「王室が過去100年で最も拡大し、これほど多くのメンバーに金を払ったり、公務を与えたりする必要はないと多くの国民が考えている」と指摘。時代の要請に基づく決定との見解を示した。  チャールズ英国王(74)も王室の「スリム化」に前向きとされる。英メディアによると、国王は公務を行う王族を国王夫妻やウィリアム皇太子(40)夫妻ら少数に絞ることを検討中という。  また、今年5月6日に行われる戴冠式も簡素化される見通しだ。1953年のエリザベス女王の戴冠式は、約8000人を招待し3時間かけて行われたが、今回は約2000人に減らされ、1時間程度になるとも報じられている。食料品やエネルギーなどの物価高騰に苦しむ市民生活に配慮し、費用を削減した祝典になりそうだ。 【時事通信社】 〔写真説明〕デンマークのマルグレーテ女王=2022年11月、コペンハーゲン(AFP時事) 〔写真説明〕スウェーデン王室メンバーら=2018年6月、ストックホルム郊外(EPA時事) 〔写真説明〕チャールズ英国王=2022年12月、ロンドン郊外(AFP時事)
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