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ソ連成立100年、関心低め=ウクライナ侵攻背景に―ロシア


 1922年12月30日にソ連が成立してから丸100年を迎えた。約70年後に崩壊し、ロシアによるウクライナ侵攻の背景になったと指摘されるが、プーチン政権の反応は冷ややか。ソ連崩壊の節目と比べると社会の関心も低いようだ。  ロシアでは中高年を中心に「懐古主義」が根強く、政府系の全ロシア世論調査センターが12月30日に発表した調査結果によると、48%が「ソ連復活を望む」と回答した。同時に67%が「ソ連復活は無理」と現実を認めている。崩壊から30年余りがたった今も、ソ連の記憶は国民意識に影響を与えている可能性がある。  プーチン大統領は「ソ連復活を目指しているのではないか」と欧米で批判されたこともあるが、実は、ソ連成立が崩壊の遠因にもなったと持論を展開している。帝政時代の版図を「ロシア世界」と見なして、大国としての勢力圏の回復をもくろんでいるという見方が強い。  ペスコフ大統領報道官は12月30日、100年の節目に当たり、ソ連の位置付けについて記者団に問われると「ロシア史における不可分な一部」と述べた。その上で、プーチン氏の過去の「名言」を引用する形で「ソ連の崩壊を惜しまない者には心がなく、復活を望む者には頭がない」と主張した。  求めているのは大国の復活であり、ソ連の復活ではないというのが、プーチン政権の公式見解。こうした経緯から、100周年へのロシア国営メディアの注目度も低い。ウクライナ侵攻の中で今のロシア国民には振り返っている余裕がない厳しい事情もありそうだ。  独立系メディア「メドゥーザ」は12月30日の特集記事で「戦争(ウクライナ侵攻)が続く現在の状況は、ソ連崩壊によってつくられた」と論評。ただ、戦争自体は他ならぬプーチン氏が始めた側面も強調し、責任転嫁を戒めた。 【時事通信社】 〔写真説明〕博物館に展示されたソ連の国章=2022年11月25日、モスクワ(AFP時事) 〔写真説明〕雪の中、たたずむ旧ソ連指導者レーニンの像=2022年12月18日、モスクワ(ロイター時事)
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