元放射線技師長らを書類送検＝システム導入巡り収賄容疑―福岡県警など

　独立行政法人「国立病院機構」が運営する「嬉野医療センター」（佐賀県嬉野市）の放射線関連システム導入を巡り、業者に便宜を図る見返りに飲食接待を受けたとして、福岡、佐賀両県警合同捜査本部は２６日、収賄などの容疑で元同センター診療放射線技師長の男（６２）＝福岡県＝を、贈賄容疑で医療用ソフトウエア開発会社元取締役の男（６３）＝山口県＝を書類送検した。いずれも容疑を認めているという。 　元技師長の送検容疑は２０１９年１０月～２１年３月、同センターでの放射線関連システム導入を巡り、競合他社の動向や入札に関する情報を元取締役に漏らし、見返りとして佐賀県内の飲食店で、数十回にわたり計約２０万円相当の接待を受けた疑い。　 　同センターの力武一久院長は「事実であれば誠に遺憾で深くおわびする」とのコメントを出した。（了）【時事通信社】