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北朝鮮、ロシア側に武器納入=米、核開発の資金源と警戒


 【ワシントン、ソウル時事】米政府高官は22日、ウクライナ侵攻に加担するロシアの民間軍事会社「ワグネル」に対し、北朝鮮が武器を売却したと明らかにした。侵攻開始後、北朝鮮がロシアに武器を提供したことが確認されたのは初めて。北朝鮮が武器売却で得た資金により核・ミサイル開発が進む恐れもあり、国際社会で非難の声が強まりそうだ。  米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官によると、北朝鮮は11月、ワグネルが使用する武器をロシアに搬入した。代金も支払われており、カービー氏は「さらなる搬入を懸念している」と表明した。  トーマスグリーンフィールド米国連大使も声明を出し、武器売却による資金獲得は北朝鮮の核・ミサイル開発の進展につながると非難。ロシアと北朝鮮が国連決議に違反しているとして、安全保障理事会で問題提起する構えを示した。  国連安保理決議は北朝鮮との武器の輸出入を禁止している。北朝鮮は2016年以降の国連制裁強化に加え、20年1月からの新型コロナウイルス対策の国境封鎖で輸出が急減。外貨不足に陥っているとみられ、窮状を打開するため、制裁違反の密輸やサイバー攻撃などの違法な手段を使っているもようだ。北朝鮮は、新型コロナ対策を緩和し、今年11月にロシアとの間で貨物列車の運行を再開した。  北朝鮮は、国連などでロシアのウクライナ侵攻を擁護してきた。金正恩朝鮮労働党総書記は、プーチン大統領と、互いの記念日などで祝電を交換し、関係強化で一致。プーチン氏の70歳の誕生日には「卓越した指導力」と称賛した。一方、ロシアは、国連安保理で制裁強化決議案に中国と共に拒否権を行使するなど、北朝鮮の相次ぐ弾道ミサイル発射をかばってきた。  ロシア、中国との連携を深める形で核・ミサイル開発を加速する北朝鮮に対して、日米韓は結束を強めている。梁茂進・北韓大学院大教授は、「(ロシア、中国、北朝鮮と日米韓による)新冷戦の構造を、北朝鮮は(核開発などに)利用している」と分析した。 【時事通信社】 〔写真説明〕ロシアのプーチン大統領(右)と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記=2019年4月、ロシア極東ウラジオストク(朝鮮中央通信が配信)(AFP時事)
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