鉄鋼生産の脱炭素化へ国際枠組み＝対中国、来年に議論加速―米

　【ワシントン時事】米通商代表部（ＵＳＴＲ）のタイ代表は１９日、鉄鋼・アルミニウム生産の脱炭素化に向けた国際的な枠組みを構築するため、２０２３年中に同盟国との議論を加速させる方針を示した。中国が過剰に生産した安価な鉄鋼・アルミが世界の市場をゆがめている問題に対応するため、中国産の輸入を制限する狙いだ。 　タイ代表は米有力シンクタンク「外交問題評議会（ＣＦＲ）」で講演し、２３年の米通商政策の課題について「鉄鋼・アルミ貿易において炭素排出量に基づく史上初の合意に向け、作業をさらに進める」と述べた。世界最大の温室効果ガス排出国である中国に対抗し、生産過程で二酸化炭素（ＣＯ２）排出量の多い鉄鋼・アルミの輸入を制限する。　【時事通信社】 〔写真説明〕米通商代表部（ＵＳＴＲ）のタイ代表＝５日、メリーランド州カレッジパーク（ＡＦＰ時事）