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「事件と無関係」「取引額水増し」=第三者委指摘の企業グループ元代表―王将社長射殺、発生から9年


 「餃子の王将」を展開する王将フードサービス(京都市)の社長だった大東隆行さん=当時(72)=が2013年12月に射殺された事件は、19日で発生から9年となる。王将第三者委員会から不適切取引の相手「A氏」として指摘され、渦中の人となった福岡県の企業グループ元代表(78)が、同日までに時事通信の取材に応じ、「事件とは関わりがない」「取引金額は水増しされた」などと証言した。  事件は今年10月、特定危険指定暴力団「工藤会」系組幹部、田中幸雄被告(56)が殺人容疑などで逮捕、翌11月に起訴され、新たな局面を迎えた。しかし、動機は不明のままで、創業家旧経営陣の下で繰り返された不適切取引も注目されている。第三者委の報告書によると、取引総額は約260億円。約200億円が流出し、うち約170億円が回収不能となり、大東さんは取引の清算や創業家との関係解消に動いていたとされる。  元代表は16年6月から今月までに計約10時間の取材に応じた。事の発端は1997年4月、旧住専系列のノンバンクから借りた約50億円の返済を迫られたことだったという。王将フード創業者の故加藤朝雄氏とは旧知の関係だったが、次男の同社元専務(69)から「50億程度であれば助成できる」と言われて不動産を担保に融資を受けた。しかし、「ふたを開けると、王将に売却した上で買い戻す契約になっていた」と明かした。  約50億円は2カ月後に返済したが、その後取引は約90億円に膨らみ、残りは債権放棄してもらった。この間、元専務がたびたび福岡市内の元代表側を訪れて契約書類を作成。借入残高と王将の貸付残高に食い違いが生じ、「(取引総額が)水増しされた」とした。  03年以降、元専務に代わって交渉に当たったのが大東さんだったという。大東さんからは創業家の保有株買い戻しで協力を求められたり、中国・大連への進出をめぐるトラブルについて「どうにかならないか」などと相談を受けたりし、関係は良好だったという。  一方、福岡県に拠点を置く工藤会トップら幹部とは大工の紹介やゴルフ会員権の買い取りを求められた際に会ったことがある程度と説明。田中被告は「全く知らない」として、京都府警にも同様に話したと明らかにした。  元代表は「(関与を疑われて)家族はバラバラ、親戚からも縁を切られた」とし、「必ず何らかの形で結果が出ると思う」と真相究明を求めた。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕時事通信の取材に応じる、福岡県の企業グループ元代表の男性
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