不正行為への関与に注意を＝受験シーズン前に周知依頼―文科省

　年明けから大学受験シーズンが始まるのを前に、文部科学省は１６日、解答の返信依頼に応じるなど、大学生や予備校関係者らが不正行為に関与しないよう、全国の大学などに注意喚起を求めた。 　掲示用のチラシも作成した。不正に関与する例として、インターネット交流サイト（ＳＮＳ）や匿名掲示板などに投稿された問題への解答を挙げたほか、試験問題の画像とともに解答の送付を求められるケースは特に注意が必要とした。 　不正行為と知りながら協力した場合、「刑事罰を科される可能性がある」と明記した。　 　共通テストは本試験が来年１月１４、１５日、追試験が同月２８、２９日に実施され、２月から３月にかけ各大学の入試が行われる。 　今年１月の共通テストでは、受験生が問題の画像を協力者の男に送信し、大学生らに転送して解かせていた。受験生は偽計業務妨害の非行内容で家裁送致され保護観察処分となり、男は偽計業務妨害罪で罰金５０万円の略式命令を受けた。（了）【時事通信社】