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主要政党ボイコット=議会選まで1週間―チュニジア


 【カイロ時事】チュニジアで17日に投票が行われる議会選まで1週間に迫った。しかし、主要政党はボイコットを決定し、影響力を持つ労働組合は議会選の意義を否定。選挙への「不参加」を通じ、「独裁化」が懸念されるサイード大統領に抵抗しようとしている。  サイード氏は「政治改革」と称し、7月に憲法改正の国民投票を行った。投票率わずか3割で、議会や司法の権限を大統領に集中させた。  選挙法も議会選に先立つ9月に改定。議席数をこれまでの217から161に減らし、比例代表制を廃止した。米シンクタンクのカーネギー国際平和財団は「政党をひどく弱体化させる」と狙いを読み解いた。個人が立候補しづらい制度でもあると指摘し「チュニジアの民主主義に新たな打撃を加える」と警鐘を鳴らした。  こうした経緯を踏まえ、サイード氏の政敵で議会最大勢力だったイスラム主義政党アンナハダをはじめ各党が候補者擁立を見送った。中東専門のウェブサイト「アルモニター」によれば、ボイコット表明は既に12政党に広がり、目立った選挙活動もないまま「重苦しい空気」が漂う異様な選挙戦となった。  チュニジアは2011年に民主化を実現し「民主化運動『アラブの春』唯一の成功例」と称賛されたこともある。サイード氏が昨年7月に議会を停止して以降、急激な後退が指摘されている。  ロイター通信によると、チュニジア労働総同盟(UGTT)のヌレディン・タブビ事務局長は3日、支持者に対し、今回の議会選は「色も味もない」と語り掛けた。国民の合意を欠いた選挙の強行に不信感は強い。UGTTはちょうど7年前の12月10日、アラブの春での努力が評価され「チュニジア国民対話カルテット」の一員としてノーベル平和賞を受賞した。 【時事通信社】 〔写真説明〕チュニジアのサイード大統領=11月1日、アルジェ(AFP時事) 〔写真説明〕チュニジアのイスラム主義政党アンナハダのガンヌーシ党首=2011年6月、チュニス(AFP時事) 〔写真説明〕チュニジア労働総同盟(UGTT)のヌレディン・タブビ事務局長=11月30日、チュニス(AFP時事)
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