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「歴史を変えろ」「眠れない夜に」=スペイン撃破、サポーター熱狂―競技場に響く「ニッポン」・W杯サッカー


 【ドーハ時事】「ジャイアントキリング(番狂わせ)再び」。決勝トーナメント進出を懸けた運命の一戦。日本はドイツに続き、強豪スペインを撃破し、1次リーグの首位通過を決めた。「歴史を変えろ」「眠れない夜に」。サポーターらは熱狂の渦に包まれた。  決戦の舞台は、ドイツ戦と同じハリファ国際競技場。今回は競技場の大半をスペインサポーターが埋め尽くし、日本サポーターは肩身が狭そうだった。それでも、力いっぱいに「ニッポン」コールを送り続けた。  前半はスペインが圧倒的にボールを支配。前半11分に先制点を入れられ、競技場全体がスペインサポーターの大歓声に包まれた。  後半3分、途中出場の堂安律選手(24)がW杯2点目となる同点弾をたたき込むと、日本側のスタンド席ではサポーターらが一斉に立ち上がり、拳を突き上げた。  勢いに乗った日本は約3分後、三笘薫選手(25)からのパスを受けた田中碧選手(24)がゴールネットを揺らす。VAR判定を待つ間、日本サポーターは「入ってる」「歴史を変えようぜ」などと叫び、得点が認められるとボルテージは最高潮に達した。  石川県内灘町の連拓臣さん(23)は「ものすごい展開です」と大興奮。「予想通り、堂安選手と三笘選手が交代早々に活躍してくれた」と話した。長谷部誠選手(38)の物まねをしているタレント長谷部まこ整ってないさん(36)は「他力でなく、自分たちで決勝トーナメントに」と叫んでいた。  サウジアラビアから日帰りで観戦に訪れた会社員福地賢さん(58)は「日本はワンチャンスを物にした」と興奮を隠しきれない様子だった。  4年前からカタール行きを決意し、アルバイトなどに励んできたという東京都の大学4年水野健佑さん(22)。「アジアのサッカーはなめられていると思うが、世界を見返してほしい」と語った。決勝トーナメントは観戦せずに、日本へ帰る予定だが、「眠れない夜になると思う」と目を輝かせた。 (了)【時事通信社】
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