週１回の勤務後に襲撃＝帰宅途中、予定を把握か―宮台さん襲撃事件・警視庁

　東京都立大（東京都八王子市）の教授で社会学者の宮台真司さん（６３）が男に襲撃され重傷を負った事件で、宮台さんが現場の同大南大沢キャンパスで講義を担当するのは週１回だったことが１日、捜査関係者への取材で分かった。 　切り付けられたのは講義を終え、帰宅する途中だったことも判明。警視庁捜査１課は、男が宮台さんの予定を把握した上で襲撃した疑いもあるとみて調べる。 　捜査関係者によると、宮台さんは毎週火曜日に同キャンパスで講義を担当していた。事件があった１１月２９日は、午後４時１０分に講義を終え、次の講義を自宅からリモートで行うため、近くの駐車場に向かう途中で襲われた。 　講義のスケジュールや教室は公表されており、男が待ち伏せしていた可能性もあるが、宮台さんは「気付かなかった」と話しているという。 　男は同日午後４時１５分ごろ、宮台さんの頭を背後から殴った後、鋭利な刃物で後頭部や首付近、右脚と左脇などを切り付け、東方向に早足で逃走した。宮台さんは１カ月の重傷だった。 　男は２０～３０代とみられ、身長１８０センチ前後でニット帽をかぶってマスクを着用。黒っぽいジャンパーと黒いズボン姿だった。　（了）【時事通信社】